Saturday 14 December 2013

キャスケット帽ギタリスト、吉本裕美子女史

ここ数年で最も注目している日本人インプロヴァイザーの一人、吉本裕美子女史。
昨日の流れで組原さんとのデュオから……。
……といっても、園田氏もいるけど。
それぞれのソロがあって、53分からデュオになる。
……といっても、園田氏もいるけど。
吉本女史はこれでもかというくらいいろんな人とセッションを重ねているが、やはり一人だけ突出しているように思える。
ここでも奇才二人を相手に、まったく引けを取らない。

 吉本女史の最新と思われるセッション。
この感じはけっこう好き。
クラリネットのサミュエル君がなかなかいい感じ。
映像は3まであるが、この辺までにしておいた方がいいかなと思う。

 ヴォイスのおちょこ嬢とのデュオ。
この映像ではじめて知ったのだが、おちょこ嬢もかなりいい感じだと思う。
ちょっとだけジャズっぽいのが出てきたりするが、せっかくなので、それはない方がいいと思う。
それにしてもおちょこって名前なんとかならないのだろうか。
まあ人のことは言えないが……。
映像のクレジットに「~女だらけのインプロ大会~」とあるが、そんな羨ましいことがあっていいものだろうか。

   小宮伸二氏のインスタレーション作品の中で行われた長編ソロ。
前半はめずらしくアコギを使ったり小物を叩いたりして、作品とのコンタクトを図ろうとしているようだ。
彼女は、ダンサーとのセッションのときに相手を見る癖があるようだ。
癖というか、たぶん見ているという意思表示だと思うのだが、あえてそういうことはしない方がいいと思う。
この場合も同じように、いかにもコンタクトを図っているという感じを見せるのは控えた方がいいと思う。
ようするに、フリーインプロヴィゼーションに限っては、余計な意味付けはない方がいいということ。
29分からいつものギターを持ちだす。
最後はディレイ・ホールドにE-bowとフランジャーでドローンにして、ボツッと切ると水滴の音が響くというエンディング。
意地悪かもしれないが、ちょっと芝居がかっている感じがする。
個人的には全体的にいまひとつの感はあるのだが、いろいろ思うところがあったのであえて取りあげた。
それにしても、小宮氏の水滴の音がいい具合に響いていて、こういう中で演奏してみたいと思う。

彼女が参加している「阿吽の過呼吸」という名前のユニット。
これはけっこういい感じだと思う。
もう一つ「lammtarra」というユニットもあるようだが映像は見つけられなかった。

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